7/31(金)ワークショップを開催します
怒りが抑えきれない方へ。その根源を見つめましょう
\カフェで話しているような/
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「読むカウンセリング」は、アダルトチルドレン(AC)やHSPなど、生きづらさを感じやすい方に向けた、セルフケアのための読み物です。
さまざまな心理療法や心理学の理論、そして、なりた自身がこれまでの出会いの中で培ってきた経験をもとに、時間をかけて丁寧に作成しています。
ページを読むこの時間が、あなたにとって小さなカウンセリングのような時間になることを願って、ひとつひとつの言葉を大切に綴りました。
遠くにいても、誰かが自分のことを理解しようとしてくれている。
そんな感覚を、少しでも受け取っていただけたら嬉しく思います。
悔しくて泣いたことはありますか?
そして、少し時間がたつと、ふつふつと怒りが湧いてきたことはありますか。
私たちの多くは、怒ることは良くないことだと教えられて育ってきました。
でも、怒りをずっと我慢し続けると、身も心も疲れてしまいます。
怒りは、自分を守ってくれる力にもなれば、ときには自分を傷つけてしまうこともある、不思議な感情です。
ここでは、その怒りがどこから生まれてくるのかを、一緒に考えていきましょう😌
「すぐに怒るなんて恥ずかしい」
「我慢できない自分は、ダメな大人だ」
怒りには、どこか“大人げないもの”や“我慢すべきもの”というイメージがついて回ります。
それは、私たちがこれまで生きてくる中で、繰り返し受け取ってきたメッセージでもあります。
◇「怒ってはいけない」
◇「我慢しなさい」
◇「男の子でしょう」
◇「お姉ちゃんなんだから」
こうした言葉の中で育ったなら、怒りを感じた自分に罪悪感を覚えてしまうのも、無理のないことだと思います。
でも、怒りは本来、自分を守るための大切な反応です。
たとえば、突然きつい言葉や暴力を向けられそうになったとき。
理不尽な扱いで、尊厳を踏みにじられそうになったとき。
そんなとき、心はきっとこう知らせてくれます。
「自分を傷つけることは、許さない」
「いま、私の大切なものが脅かされているよ」
もし怒りという感情がまったくなかったら、私たちは自分を守ることができません。
怒りは、あなたが大切にしている 価値観 や尊厳 、境界線 を教えてくれるサインでもあります。
だから怒りは、悪い感情ではなく、人が生きていくために備わった自然な反応なのです。
そして怒りには、もうひとつ特徴があります。
それは、自分の「欲求」が満たされないときに出てくる、ということです。
もしかしたら、怒りよりも先に“涙”が出る方も多いかもしれません。
でも、よくよく見ていくと、その涙の奥に「悔しい」という、怒りに近い気持ちが隠れていることに気づく方も、少なくないように思います。
たとえば——
◇気持ちを分かってほしかったのに、分かってもらえなかったとき
◇大切に扱ってほしいのに、軽んじられたと感じたとき
◇自分の思い通りにいかず、我慢を強いられたとき
こうした瞬間に、怒りはこんなふうに出てきます。
「私はこうしてほしいのに、なんで分かってくれないの」
「私の気持ちに、気づいてよ!」
つまり、怒りの奥には、悲しみや寂しさ、そして“満たされなかった私の願い”が隠れていることも多くあります。
大切なのは、怒りをただ我慢することではなく、
「自分の心は、いま何を求めているのだろう」
「何が満たされていないのだろう」
と、その気持ちに目を向けてみることも大切です。それが、これから怒りと上手につき合っていくための、はじめの一歩につながっていきます。
つぎに、怒りの“向き”について見ていきましょう。
怒りには、大きく分けて二つの方向があります。
相手への不満や怒りをうまく伝えられず、その怒りを自分のほうへ向けて、
「自分を責める」という形で抱え込んでしまうことがあります。
まれに、その怒りを「前へ進むためのエネルギー」に変えられる方もいます。
でも多くの場合、怒りを押し込めるほど、頭痛や胃の痛み、だるさといった、身体のストレスとして出てきやすくなります。
怒りのあまり唇をかんだり、太ももに爪を立てたりする——そういう行為も、ある意味では自分に向けた怒りといえます。
また、抑えきれない怒りや虚しさを紛らわせるために、つい、お酒や特定の行動に頼ってしまうこともあります。
これに関しては「共依存を学ぶ」でも触れていますので、よければそちらも読んでみてください。
外に向かう怒りも見ていきましょう。
理不尽な扱いを受けたり、尊厳を傷つけられそうになったときに、怒りという形で「やめてほしい」という意思を示すことは、ときに必要なことです。
でも、その怒りがいき過ぎてしまうと、少し話が変わってきます。
◇相手を追い詰める
◇強い口調や暴言になる
◇暴力になってしまう
たとえば、「なんでこうしないんだ」「いい加減にしろ」「ふざけるな」
——こうした言葉は、相手に「攻撃されている」と感じさせます。
すると相手も、自分を守るために言い返したり、距離を置いたりします。結果として、人間関係がこじれてしまうことも少なくありません。
外に向かう怒りには、「自分を守る力」と、「相手や関係を壊してしまう力」の、両方の側面があります。
そして、内に向かう怒りも、外に向かう怒りも、“度を越してしまうと”コントロールがきかなくなる、という共通点があります。
では、その“いき過ぎた怒り”は、いったいどこからやってきたのでしょうか。
私たちは、過去に味わった不快な気持ちをうまく消化できないまま、“心の奥に押し込んで”しまうことがあります。
◇子どもの頃、思いどおりにいかなくて感じた、悔しさや理不尽さ
◇大人になっても癒えずに残っている、不満や心の傷
◇誰かに認めてもらえなかった、守ってもらえなかった、というショックな体験
◇泣くことや喜ぶことなど、素直な気持ちを出すことを許されなかった(あるいは否定された)家庭環境
こうした体験を繰り返してきた方ほど、消化しきれなかった気持ちが、自分でも気づかないうちに溜まり続けてしまうことがあります。
そしてそれは、たとえばこんな形で現れます。
◇人間関係がこじれると、決まって強い怒りや虚しさが湧いてくる
◇恥をかいたり指摘されたりすると、必要以上に過敏に反応してしまう
◇自分を責めすぎたり、逆に周りに強く当たってしまって、あとで後悔する
◇いつも周りに対して緊張していて、どこか身構えてしまう
子どもの頃、つらい気持ちをそのまま出せなかった人ほど、その気持ちのやり場を、心の奥にしまっておくしかありませんでした。
当時は、そうするしかなかった。
その“感情をしまっておく”というやり方が、大人になった今も、すがたや形を変えて続いている——そう考えることもできます。
ここで大切にしてほしいのは、その怒りを「自分が悪いんだ」と、これ以上責めなくていい、ということです。
怒りを感じるというのは、つまりは心が
「自分の中にある本当の気持ちに気がついてほしい」
というサインを出している証でもあるからです。
よければこの機会に、あなたの中の怒りをそのままにしていた今までから、
「自分の本音を、私自身がやさしく理解してあげるためのエネルギー」 に、
少しずつ変えてみませんか。
もし、怒りという感情が“あなた自身の声”だとしたら——
「私はいま怒っている、なぜなら……」のあとに、どんな言葉が続くでしょうか。
「私はいま怒っている、なぜなら、あなたが優しくしてくれないから」
これは、怒りの原因を「あなた」に変えた言い方で、ユー・メッセージ と呼ばれます。
(相手にまったく非がない、という意味ではありませんのでご注意くださいね。)
いっぽう アイ・メッセージ は、怒りの矛先を相手ではなく“自分の内側”に向けて、気持ちを整理するための言い方です。
「私はいま怒っている。なぜなら、私は“大切にされたい”という欲求が、満たされていないから」
何を望んでいるか、という言い方に替えることもできます。
「私はいま怒っている。なぜなら、私は“大切にされること”を、望んでいるから」
こんなふうに「私」を主語にしてみると、怒りの裏側にある“本当の欲求”に気づきやすくなることが分かります。
アイ・メッセージは、慣れていないと最初は少し練習がいります。学校でも家庭でも、なかなか教えてもらえなかった伝え方だからです。
でも、相手にすぐ伝えられなかったとしても大丈夫です。
まずは、「私は、何を求めていたんだろう」と、自分の心をそっと確かめてみるところから始めてみてください。
うまくできなくても、「自分の気持ちを振り返ってみる」ということ自体が、
怒りを壊すエネルギーから、相手と良い関係をつくっていくための原動力に変えていくことができます。
怒りは、あなたや周りを傷つけるためにあるのではなく、
「いま、私の心は何を必要としているのか」を知らせてくれる、大切なサインなのだろうと思います。
アイ・メッセージを少し思い出しながら、あなたの内側から聞こえてくる声に、耳を澄ませてみてください。
🌱この記事を読んで、「自分のことを少しだけでも話してみたい」と感じた方へ
なりた心理相談室では、対人関係の悩み、恋愛依存、親子関係、職場でのストレスなど、さまざまなご相談をうかがっています。
うまく言葉にできなくても、言いたくないことは話さなくても大丈夫です。名前もニックネームで構いません。いま話したい事をお話しください。
カウンセリングでは、「自分が悪い」という気持ちに向き合っていくうちに、相手への「怒り」が出ることがあります。
これは、自分がこれまで見て見ぬふりをしていた本当の欲求に気づき始めているサインでもあります。
そこに気が付いていくことで、今まで何度も思い出していた不快な記憶がスッと解消できたり、ご自身の中で納得する決断を決められることがあります。
もし、怒りの中にかすかな悲しさやさみしさを感じるのなら。
その奥にある、あなたが本当に求めている「気持ち」を、いっしょに見つけていけることを願っています。