あなたが幸せになることを拒む
内なるルールを整理する
「読むカウンセリング」は、アダルトチルドレン(AC)やHSPなど、生きづらさを抱えやすい方に向けた、セルフケアのための読み物です。
様々な心理療法・理論、そして“なりた自身”が自らのフィールドワークで経験してきた知見を基に、時間をかけて作成しています。
ページを読むこの時間が、あなたにとっての小さなカウンセリングのよう感じらるよう、多くの心理療法をもとに、丁寧に綴りました。
遠くにいても、誰かが自分を理解してくれている――そんな感覚を、少しでも受け取っていただけたらうれしいです。
「あの人と仲良くになりたいのに、いざ心の距離が近づくと急に怖くなる」
そんな経験はありませんか?
私たちは誰もが幸せを求めています。
でも、あと一歩で踏み出せないことがあります。
大切な人との関係が深まるとき、心のどこかでブレーキがかかる。
好きなのに、自ら関係を壊してしまう。
その背景には、子どものころに身につけた「心のシナリオ」が隠れているかもしれません。
自分にブレーキをかける“心の声”を、一緒に探していきましょう😌
私たちは小さなころ、親や先生、周りの大人の言葉や態度から、たくさんの
「こうしなければならない」ルールを受け取ってきました。
その中には、社会で役立つこともあります。
・「人に迷惑をかけてはいけない」
・「約束は守ろう」
・「努力は大切だ」
でも、当時の子どもにとっては“無理のあるルール”もあります。
・「泣いてはいけない」
・「良い子でいなさい」
・「親の期待に応えなさい」
実際に言葉で言われたものもあれば、親の表情や態度、学校の空気感から自然に身についたものもあります。
あなたの心にブレーキをかけるルールには、例えばこんなものがあります。
1.感情禁止ルール
「泣いてはいけない」
「怒ってはいけない」
2.結果重視ルール
「優秀でなければならない」
「常に努力し続けなければならない」
3.自己犠牲ルール
「自分より周りを優先しなければならない」
「人に迷惑をかけてはいけない」
4.喜ばせルール
「人をがっかりさせてはいけない」
「相手を喜ばせなければいけない」
5.期待通りルール
「親の期待に応えなければならない」
「大人の言うことは絶対に守らなければならない」
6.幸せ禁止ルール
「調子に乗ってはいけない」
「幸せそうにしてはいけない」
「決して満足してはいけない」
子どもにとって「親が安心していること」は、
すなわち「自分が安全でいられること」でした。
子どもは、大人に守られなければ生きていけません。
だから、理不尽に思えても、大人が与えたルールを守りながら過ごす必要がありました。
・気持ちを言わずに我慢すれば、親は安心した。
・良い子でいれば、周りから褒めてもらえた。
・期待に応えれば、見捨てられずにすんだ。
こうして、大人になっても
・感情や本音を出さない。
・疲れ果てるまで、努力を続ける。
・幸せや喜びを感じるのを恐れる。
といったシナリオが、心に残り続けます。
私たちは本来、
「笑っていい」
「安心していい」
「甘えてもいい」
「本音を言ってもいい」
「弱音を言ってもいい」
「幸せを感じていい」
そうあるはずでした。
けれど、そう感じることの許されなかった家庭環境の中を生きてきた人もいます。
・子どもが楽しそうにしていると、親が不機嫌になる
・「良い悪い」が親の気分で180度変わっていた
・親の夢を背負わされてしまった
・どんなに頑張っても、必ずダメ出しやケチをつけられた
・努力しても褒められることはなかった
もし、そんな環境が当たり前のように続いていたとしたら... 。
こうした経験は、「幸せや喜びを感じることは悪いこと」と思わせるような葛藤として、心のシナリオをつくります。
これまでアダルトチルドレン(AC)やHSPの方々とお会いした中で経験した気持ちを『心の声』として一覧にしてみました。
この一覧の中に、今もあなたの頭の中に聞こえてくる「心の声」はありますか?
もし仮にすべてチェックが入ったとしても、それをもって「良い悪い」を判断するものではありません。
あなたという、かけがえのない存在の価値は、何があっても変わりません。
1.感情禁止の声
□「弱音を吐いたら迷惑になる」
□「怒ったり泣いたら嫌われる」
□「人をがっかりさせるな」
2.結果重視の声
□「休むなんて甘えだ」
□「常に努力し続けなければならない」
□「決して満足するな」
3.自己否定の声
□「どうせ私なんて」
□「何をやってもダメだ」
□「絶対にやり遂げられない」
□「結局私はひとりぼっちだ」
4.幸せ禁止の声
□「こんなにうまくいくはずがない」
□「きっとこの先悪いことが絶対起こる」
□「信じたいけど、人を信じては最後に裏切られる」
□「ほら、やっぱりね」(上手くいかなかった時)
書き出したり、チェックを入れた心の声を、そっと声に出してみます。
たとえば――
「私は今、弱音を吐けないと思っている」
「私は今、うまくいくはずがないと思っている」
無理のない範囲で、ゆっくりと。
「心の声」を言葉にすることで、その感情に集中し、少しずつ自分の気持ちが整理がされていきます。
つぶやいた心の声に、自分なりの返事をすることができます。
たとえば――
「頑張ってきたね」
「そんなふうに思ってしまうのも、無理はないよ」
「今のあなたなら、幸せを感じても大丈夫だよ」
もし、まったく返事が浮かばないのであれば、
『あなたのお友達や好きな有名人やキャラクターなら、なんて答えるだろう?』
と考えてみることもできます。
たとえば――
私は唯一、小学生から長い付き合いのある友人がいるので、その友人ならきっとこう言ってくれると思います。
「なぁ、話を聞いてたけど、それでも“なりた”はつらい中でも結構頑張ってきたんじゃないか?」
「今の“なりた”は、幸せを感じても大丈夫だと、俺は思うよ」
私たちは常に「理屈」で物事を考えようとします。
そして、心の「本音」は理屈の下に追いやってしまいます。
だからこそ、自分の心に返事をしたあと、じっくりと心に広がる“心の温かさ”を感じてみてください。
身体の感覚に少しだけ、優しく注意を向けてみてください。
もし、幸せや喜びを怖がらせるような心の声が、これまでの経験の中で生まれたのなら...。
これからは新しい環境に触れていくことで、少しづつでも変化が起こるかもしれません。
これからも、皆さまがご自身の『心の声』に気が付くことができるようなサポートをさせていただきたいと思います。