静岡メンタルヘルスグループ
けんや
つらい学生時代。
小学生高学年のころにいじめを受け、高校では度を越えたからかいに苦しみました。その中で、統合失調症を発症し、心に深い傷を負いながら一年間の不登校を経験しました。10代で味わったこのつらい経験は、成人後の私の生き方に深い挫折感など大きな影響を与えることになりました。
人間関係の壁と、酒。
その後何とか進学し、そして社会に出てたものの、人間関係の悩みが続き、転職した先の会社で抑うつ状態に苦しみました。20代ではアルコールに溺れ、怒りを抑えきれず人や物に当たることもありました。再びひきこもり、消えたいと毎日考える日々を過ごしてきました。
アダルトチルドレン(AC)との出会い。
そんな中、図書館で見つけた『アダルトチルドレン(AC)』という言葉に出会ったことが人生の転機となりました。当事者会への参加やセルフワークを通じて、傷ついた自尊感情を少しずつ取り戻し、精神障害や抑うつ状態も寛解するほどに落ち着くようになりました。自分自身への理解が進むことで、団体設立へと踏み出しました。
当事者団体を立ち上げる。
ACについて深く学ぶ中で、これまで多くの当事者や専門家に支えられたことに感謝を感じ、自分の経験を活かして誰かを支えたいと考えるようになりました。2023年4月より『任意団体 静岡アダルトチャイルドの会』を設立し、同じような悩みを抱える方々が安心してお話ができる場所を目指して運営しています。
心理学に基づく心のサポート。
活動では、アタッチメント(愛着)理論に基づき、参加者が過去の経験を振り返り、より良い人間関係や人生を築いていくためのセルフヘルプ活動を支援しています。また、家族内の問題を、悪循環に陥っていると捉える「システムズ・アプローチ」や、社会構成主義の視点を取り入れた「ナラティブ・セラピー」を運営の参考にしています。参加者が過去の体験を自分の言葉で語り直すことで、新たな自己理解を深められるようサポートしています。
ひきこもりを考える。
私がかつて経験した、静岡県の学校教育や少年たちのひきこもり問題や不登校にも目を向けています。学校側の課題や日本が抱える教育の課題も大いに大切なことだと思いますが、とりわけ私は家庭内にお互いの存在や感情を認め合える関係、つまり『団らん』の感覚がもたらされれば、家族が抱える多くの問題は解消されるのではないかと考え、この信念を活動の原動力にしています。
学びの会を設立する。
現在はACに限らず、共依存や各種依存症など、自己理解を深めるためのメンタルヘルスを学ぶ場として『だんらん静岡』を設立しました。
この名前には、過去に深い心の傷を負った人であっても、当会の活動を通じて今から、温かな団らんの感覚を心に宿し始めますように、という願いが込められています。
◇産業カウンセラー
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◇特定非営利活動法人 日本次世代育成支援協会 認定心理カウンセラー
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◇
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◇TI(トラウマインフォームド)サポーター認定<一般社団法人TICC>
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◇静岡県ジョブコーチ養成研修
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◇子育て支援員 <地域子育て拠点事業>
<23年10月~現在>
◇アダルトチルドレン、及び機能不全家庭出身者としてのスピーカー活動を始める
◇心理学的理解に基づいた、アダルトチルドレンのパーソナリティについての講義を実施する
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<23年12月~現在>
◇学習塾の自習スペースとフリースクールにて、中学生~高校生のお話相手・指導員として従事する
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<24年4月~12月>
◇オンライン相談サイトでの運営業務を担当<メールによる相談員の心理相談>
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<25年2月~現在>
◇静岡市の事業による相談員活動を開始
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<25年6月~現在>
◇当会の活動経験を通じて培われた「傾聴」的姿勢や、アダルトチルドレンをはじめとする、家庭内での逆境的な体験や、心理的トラウマを抱える方々への理解を深めることを目的とした、支援者のための研修会を実施中
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